2019年4月22日(月)

大磯町観光の中核拠点に、「明治記念大磯邸園」公開

2018/10/23 22:00
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神奈川県と大磯町、国は23日、大磯町に集積する明治期の政治家の邸宅地「明治記念大磯邸園」の一般公開を始めた。明治維新150年を記念した事業の一環で、歴史的建造物を整備・保存し、地域の観光資源として生かす。県と大磯町は同町で横浜や鎌倉、箱根に次ぐ県内第4の観光都市づくりを進めており、その中核拠点に位置付けていく考えだ。

旧大隈邸の前には大隈が入浴したと言われる五右衛門風呂が残されている

邸園は伊藤博文、大隈重信、陸奥宗光、西園寺公望のそれぞれ近接する邸宅やその跡地など約6ヘクタールを整備した。旧邸宅群はもともと古河電気工業など企業や社会福祉法人が所有していたが、9月に国が一部の建物の寄贈を受け、土地も今後買い取る方針だ。大磯町は敷地内に町立公園も設け、近隣住民らの利用を促す。

今回公開したのは、大隈と陸奥が19世紀末に建てた別荘などで、12月までの期間限定となる。電気や水道など設備を更新したが外観や内装は当時のまま。特に窓は「大正ガラス」と呼ばれるゆがみが特徴の高級ガラスで、現在では作ることができる職人は少ないという。

開園中はいつでも入ることができるが、内部の見学は毎日開催している無料のガイドツアーへの参加が必要。同ツアーは11月末分まで個人予約はほぼ埋まったという。

黒岩祐治知事は同日、「保存しながら開発すればすばらしい大観光地になる。かつて以上のすばらしい輝きを放つよう努力したい」と期待を示した。今後は耐震補強や邸園の整備、防寒設備の設置に加え、今回は見送った邸宅を含め、随時公開を目指していく。

県は横浜などに続く「第4の観光の核」づくりを目指し、大磯町を13年に認定地域の一つに指定した。同町は「新たな観光の核づくり推進本部」を設置し、これまでにも県と連携し焼失した旧吉田茂邸の建て直しなどを進めてきた。

同町の17年度の観光客数は約92万人で、これまでは海水浴客などが大半だった。歴史的な建造物群の整備を機に、訪日外国人客を含め、通年の観光誘致策を強化していく。

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