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W・ヘーゲンが贈る勝利へのゴルフゲーム術(2)

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2018/11/1 6:30
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 優勝以外に価値はないと勝利にこだわり続け、自分の価値を最高に上げ、名声をほしいままにしたウォルター・ヘーゲン(米国)。試合では常に大立ち回りを演じ、観客を引きつけ、スターとして君臨した。エキシビションマッチを成立させ、観客から入場料を得られるようにし、プロの生活を成立させた。プロとは何か、何をすべきかをわきまえ、すべてを行ったヘーゲンはスイングやショットにこだわりをもたず、ひたすらゲームすること、優勝するためのスコア作りに精力を注いだ。彼のゲーム哲学を学ぼう。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.40」から)

ヘーゲンの教え その3

 「練習ラウンドはやらない。ゲームが始まるまでゴルフのことは考えない」

ヘーゲンの全米オープン選手権2度目の優勝は1919年のことだった。

「最初の優勝がフロックでないことを証明するためにも、もう一度勝ちたい」

この年のヘーゲンは好調だった。ゴルフゲームを研究し、パットは誰にも負けない優れたタッチを持つことができ、勝利への自信があった。

「スイングには興味はなかった。ゴルフというゲームは目標にボールが飛べばいいのであって、いいスイングなど必要ない。グリーンを狙うショットではピンの近くに寄せられればそれでいいのだ」

攻めるときはスタンスを広げて思い切り打ち、守るときは慎重にフェアウエーに打った。ライと風を見て、適切なクラブで適切なショットを選択できた。それがたとえうまくいかなくても、アプローチとパットがよければパーをとれることを知っていた。

勝つためには、うまくゲームを進めることが最も重要なのであった。

「全米オープンに勝ちたかったが、だからといって早くコースに行き、練習ラウンドをするつもりはなかった。悪ければ気分が落ち込むし、よければ期待しすぎて本番が悪くなるからだ」

そんなわけで、試合前、ヘーゲンは友人たちと、遊びのゴルフを他のコースで行っていた。前の晩もいつものように遅くまで宴会を催していた。

「前の晩にあれやこれや考えていては不安に陥るし、頭が混乱する。ゴルフのことは一切考えず本番になってから神経をピリッとさせ、やる気十分になって、ゲームに集中することだ」

それこそがゲームが始まったときにゾーンに入る術。今ではスポーツ心理学によって解明されているが、ヘーゲンは100年も前に悟っていたのだ。

そしてこの試合は最終ラウンドでは決着がつかず、翌日、18ホールのプレーオフになった。ヘーゲンは前日、予定されていたお別れパーティーに出席、夜通し楽しみ、一睡もせずにプレーオフに臨んだのだ。それも練習もせず、食堂で一杯ひっかけてである。

結果は二日酔いながら完全にリラックスしていたヘーゲンが1打差を守り切って優勝を成し遂げた。

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