2019年5月27日(月)

スパコンのポスト京、19年度に製造開始へ 理研と富士通

2018/10/23 17:38
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理化学研究所と富士通が開発する次世代の国産スーパーコンピューター、ポスト「京」の製造が2019年度から始まる見通しとなった。政府の総合科学技術・イノベーション会議の専門家会合で23日、計画を先に進めることを認める中間評価案がまとまった。約1100億円の国費を投じる大型事業だけに、産業競争力向上などの成果につながるかが問われる。

ポスト京は現行の京の後継機。21年にも運用を始める予定で、シミュレーション(模擬実験)などの計算速度で京の100倍の性能を目指す。中核となるCPU(中央演算処理装置)の開発などを踏まえ、23日に「製造・設置を遅延なく推進していくことが適当」とする評価案がまとまった。近く政府内で正式に了承される見通し。

運用開始後は大学や企業が利用できるようになる。高度なシミュレーションによって薬の開発につながる物質を調べたり自動車、飛行機の実機試験を代替したりすることができ、開発期間の短縮やコスト削減などにつながると期待される。

ただ世界のスパコンの性能ランキングでは米中の存在感が圧倒的に大きく、次世代機の開発競争も激しい。日本が巨額の国費を投じて国産にこだわることを疑問視する声もある。CPUの開発などを担う富士通が技術を生かし、将来的に事業や収益の拡大に結びつけられるかも問われそうだ。

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