韓国ポスコ 36%営業増益 7~9月期、IFRS適用後最高

2018/10/23 20:30
保存
共有
印刷
その他

【ソウル=山田健一】韓国鉄鋼最大手のポスコが23日発表した2018年7~9月期の連結決算は、営業利益が1兆5311億ウォン(約1531億円)と前年同期より36%増えた。11年1~3月期に国際会計基準(IFRS)を適用して以降では、過去最高を更新した。自動車や家電向けに鋼板の出荷が伸びた。

ポスコの営業利益が1兆ウォンを超えるのは、17年7~9月期から5四半期連続。ポスコ単体の粗鋼生産は956万トンと、前年同期より2%減少したが、標準的な炭素鋼の価格が同9%上昇し、採算が改善した。ポスコは「鉄鋼メーカーの生産調整に伴い在庫が減った中国や新興国からの引き合いが強い」と説明した。

韓国は、米国が今年に入って決めた鉄鋼製品に対する25%の追加関税を免除してもらう代わりに、米国への鉄鋼輸出を15~17年の70%に抑える自主規制を決めた。その影響が出るとも見られたがインド向けなどを増やし業績は好調を維持した。

売上高は9%増の16兆4107億ウォン。増強投資が一巡したインドネシアの鉄鋼子会社が、2四半期続けて四半期ベースで過去最高の営業利益を稼いだ。韓国国内のビル建設需要を追い風に建設子会社の採算も改善した。

ポスコは韓国の現代自動車や独フォルクスワーゲン(VW)グループなどに高付加価値の冷延鋼板を供給する。韓国は18年に入り自動車や家電市場に陰りがみられるが、海外需要で補った。

ポスコによれば炭素鋼の販売価格は、17年通年で1トンあたり69万ウォンと2割上昇。直近も75万ウォン近くまで上がっており、収益拡大に寄与している。同社は23日、海外向けの販売価格は、韓国向けに比べて5%以上高い水準で推移していると明らかにした。

併せて18年12月期通期の連結売上高見通しを、従来予想より7000億ウォン多い64兆8000億ウォンに上方修正した。19年の需要見通しについては「韓国で縮小する恐れがあり原価低減に努める」とする一方、海外への言及は無かった。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]