伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2018年10月22日、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のデータセンターで米ヴイエムウェア製品による仮想化環境を構築して稼働させるクラウドサービス「VMware Cloud on AWS」のマネージドサービスプロバイダー(MSP)契約をヴイエムウェアと締結したと発表した。CTCによると、国内企業では初めてという。
この契約に基づいて、CTCは同日からVMware Cloud on AWSの販売、構築支援、運用支援のサービスを開始した。AWSクラウドへの移行、クラウドを利用したDR(ディザスターリカバリー、災害復旧)サイトの構築といったシステム構築・運用(SI)サービスを手掛ける計画だ。
ヴイエムウェアは18年内に日本国内でVMware Cloud on AWSの提供を始める予定。AWSの東京リージョンで18年第4四半期に、大阪リージョンで19年第2四半期にそれぞれ開始する計画だ。CTCはこれに先行して、SIサービスの提供を開始する。VMware製品による大規模な仮想化環境を運用するユーザー企業を中心に売り込み、今後3年間で30億円の売り上げを目指す。
(日経 xTECH/日経SYSTEMS 白井良)
[日経 xTECH 2018年10月22日掲載]