2019年7月17日(水)

医学部入試調査、不適切事案を提示 文科省が中間報告

2018/10/23 11:55
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一連の医学部入試不正を受けて全国の大学を調べている文部科学省は23日、中間報告として、同省が確認した不適切である可能性が高い事案の内容を明らかにした。女子や多浪生を不利に扱ったり、卒業生の子供を有利に扱ったりしていた。調査継続中として大学名や大学の数は明らかにしなかった。

記者会見する柴山文科相(23日午前、文科省)

柴山昌彦文科相は同日の閣議後の記者会見で「自主的な公表と速やかな対応を大学側にお願いしている」と述べた。

不適切である可能性が高い事案として▽出願書類の審査時などに現役生などに加点して多浪生には加点しないなど、属性で差をつける▽学力検査で同点でも、多浪生や女子は面接試験などでより高い評価を得ないと合格できない▽卒業生の子供など特定の受験者を合格圏外でも合格させる▽学力検査などの得点が低くても補欠合格で優先する――を挙げた。

これとは別に、公正さに疑いを招きかねない事案としては▽出願書類で家族の氏名、職業、出身校を記入させ、面接で経済状況について詳細に質問する▽補欠合格者の決定などを学長や学部長らに一任する▽面接で多浪生は現役生より慎重に評価するとマニュアルに記載する――などを挙げた。

好事例としては▽合否判定のためのデータにアクセスできる職員を少数に絞る▽面接官の男女のバランスに配慮する▽成績開示で合格最高点、最低点、平均点も開示する――などを紹介した。

文科省は東京医科大の不正入試を受けて医学部医学科を置く全国81国公私立大の調査を開始。訪問調査の結果、複数の大学が女子や浪人生を不利に扱っていた疑いがあることが判明した。同省は訪問調査の対象を全大学に拡大し、「10月中」としていた最終報告の時期を「年内」に延期している。

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