2018年11月14日(水)

台湾の列車脱線、速度超過が原因 現地当局見解

社会
2018/10/22 21:45 (2018/10/23 0:56更新)
保存
共有
印刷
その他

【宜蘭=共同】台湾北東部宜蘭県で21日に特急列車が脱線、横転した事故で、宜蘭県の検察当局は22日、初期段階の調査結果として、現場のカーブを通過する際の速度超過が事故原因との見解を示した。列車は当時、時速80キロ以上で走行しており、100キロを超えていた可能性もあるという。台湾メディアが報じた。

クレーンによる車両の撤去作業が進む特急列車の事故現場(22日、台湾宜蘭県)=共同

当局は何らかの理由で速度を自動的に制御する列車自動制御保護システム(ATP)が働かなかったとみて調査を進めた。運転士が手動で切ったとの報道もある。

中央通信社によると、現場の制限速度は時速75キロ。検察当局は関係者数十人の聴取と、列車を運行する台湾鉄路管理局の資料を調べ判断した。車両の故障の可能性は低いとしている。負傷して入院中の運転士への事情聴取がカギとなりそうだ。

中央通信社は台湾当局の事故調査チーム幹部の話として、列車は時速140キロ近くに達していたと伝えた。車両を製造した日本車両製造(名古屋市)のホームページによると、この列車の営業最高速度は時速140キロ。

現場の線路は半径約300メートルの右カーブ。台湾メディアが報じた監視カメラの映像には列車が高速で駅に進入する直前に先頭車両が傾き白煙を上げながら脱線、横転し、後続車両がホームや鉄塔に接触する様子が映っていた。

一方、台湾鉄路管理局は22日の記者会見で、運転士が事故前に動力系統の異常を訴え、急ブレーキをかけていたと表明した。

日本車両製造の現地スタッフは22日、現場で検察当局などによる調査に立ち会った。

事故では18人の死亡が確認された。負傷者は187人。台湾当局は21日夜、死者22人と発表したが、その後訂正した。

今なら有料会員限定記事もすべて無料で読み放題

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報