2018年11月14日(水)

ハイフラックス、インドネシア財閥傘下で再建へ
サリムなど株式6割保有へ

東南アジア
アジアBiz
2018/10/22 20:30
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【シンガポール=谷繭子】経営再建中のシンガポールの水処理大手、ハイフラックスは、サリム・グループなどインドネシアの2つの大手財閥の傘下に入ることで合意した。2財閥の共同出資会社がハイフラックス株の6割を持ち、合計5億3000万シンガポールドル(約430億円)の出資と融資をする。ハイフラックスは発電事業の失敗で資金繰りが悪化しており、インドネシア財閥の後ろ盾と資金を得て再建を急ぐ。

救済に乗り出したのは、サリムが6割、メドコ・グループが4割を出資する企業。ハイフラックスの新株を4億シンガポールドルで買い取り、1億3千万シンガポールドルを融資する。

インドネシア最大の華人財閥であるサリムは電力・水事業も手がける。メドコはエネルギー・電力事業で急成長している。両財閥はハイフラックスの水処理や廃棄物発電技術に関心を持ち、既存事業との相乗効果を期待している。

ハイフラックスは水供給の一部を隣国マレーシアに頼るシンガポールで、水の自給に貢献した戦略的企業だ。海外企業に身売りすることについてオリビア・ラム会長兼最高経営責任者は「本社はシンガポールにある」と強調した。同氏はシンガポール取引所への上場は「継続する」と語った。

救済案には債権者や株主、当局の承認が必要だ。裁判所から受けた6カ月の債務返済猶予期間が終了する12月中旬までに承認を得たい考えだ。再建に道筋をつけ、債務猶予の延長を申請する計画だ。

これまで同社はシンガポール最大の海水淡水化施設、トゥアスプリングの売却を再建の第一歩と説明していたが、買い手探しは難航している。併設する発電所が赤字続きで、同社の経営悪化の引き金となった施設にもかかわらず、同社は安売りを拒んできた。インドネシア勢の救済が実現すれば売却は不要になる。

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