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ワールドシリーズ、勝敗の鍵握る3つの注目点
スポーツライター 杉浦大介

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2018/10/23 6:30
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ただ、マチャドとレッドソックスとの間には因縁がある。17年4月21日、二塁での封殺プレーの際に危険なスライディングでマチャドは二塁手のダスティン・ペドロイアの左膝にけがを負わせてしまった。この行為に対する報復か、翌々日の試合でマット・バーンズがマチャドの頭部付近に投球。さらに5月の同一カードでもセールに危険球を投じられ、その後の打席で本塁打を打ったときはわざとゆっくりベースを一周するなど、両者のいがみ合いはエスカレートした。試合後、マチャドが「レッドソックスのすべての人間に対する敬意をなくした」とまくし立てたことも大きなニュースになった。

マチャドとレッドソックスとの間には因縁があるが…=AP

マチャドとレッドソックスとの間には因縁があるが…=AP

時は流れ、今年秋。懲りないマチャドは16日のブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズでも走塁時に一塁手のヘスス・アギラルの右脚を蹴り、再び物議を醸した。外野手のクリスチャン・イエリチから「汚い選手による汚いプレー」と罵倒されるなど、ダーティーなイメージも定着した感じがする。マチャド本人は我関せずだが、今シリーズの第1、2、6、7戦が行われるフェンウェイパークでも盛大なブーイングで迎えられることは間違いない。

第1戦の先発はセールだけに、波乱の予感もある。さすがにこの大舞台でこれ以上の報復はないだろうが、再びラフプレーがあった場合、荒れた雰囲気になることは避けられない。大リーグを代表する内野手であり、トラブルメーカーでもあるマチャドの一挙一動から目が離せない。

救援投手陣の健闘が戦況左右

救援投手陣はもともとドジャースが評判よく、層の厚さではレッドソックスを大きく上回っているようにみえる。守護神ケンリー・ジャンセンはプレーオフに入って6回2/3を投げて2安打、10奪三振でまだ無失点。ペドロ・バエス、ディラン・フローロ、前田健太、フリオ・ユリアス、アレックス・ウッド、ライアン・マドソンといった中継ぎ陣も好調だ。さらにはカーショー、リッチ・ヒルら先発投手陣も効果的に終盤イニングにつぎ込み、特にブルワーズとの優勝決定シリーズでは31回で防御率1.45と救援投手陣が頑張ったことが勝因の一つになった。

ドジャースの守護神ジャンセンはプレーオフに入ってまだ無失点=AP

ドジャースの守護神ジャンセンはプレーオフに入ってまだ無失点=AP

一方、レッドソックスの抑えの切り札クレイグ・キンブレルはポストシーズンの5度の登板のうち4試合で失点し、防御率4.50。とにかく毎試合のように大ピンチを迎えており、その5試合のすべてでセーブを記録したことがほとんど驚異的に思えてくる。ただ、このようにクローザーが乱調でもチーム全体が崩れなかったのは、ほかの救援投手陣が予想以上に健闘したからだ。

マット・バーンズ、ライアン・ブレイザー、ジョー・ケリーの3人は、合わせてポストシーズン防御率0.96(18回2/3で2失点)とほぼ完璧。中盤イニングが安定したことが、プレーオフでも変わらないレッドソックスの強さを支えているようにみえる。この救援投手陣の健闘が続くかどうかも、ワールドシリーズのポイントの一つか。強力打線に加え、先発投手陣でも2番手のデビッド・プライスが復調傾向とあって、あとは救援投手が頑張れば弱点はなくなる。そうなると、今季の大リーグ最高勝率を残したレッドソックスが通算9度目のワールドシリーズ制覇に向けて突っ走る可能性が高まる。

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