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ワールドシリーズ、勝敗の鍵握る3つの注目点
スポーツライター 杉浦大介

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2018/10/23 6:30
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10月23日(日本時間24日)に開幕するワールドシリーズ(7回戦制)で米大リーグを代表する名門球団が対戦する。2年連続でこの舞台に進んできたドジャースは、実に30年ぶりの"世界一"を目指す。今季チーム史上最多の108勝(54敗)を挙げたレッドソックスが勝てば、この15年間で4度目の戴冠となる。フェンウェイ・パーク、ドジャースタジアムという歴史ある本拠地で開催される最終決戦は盛り上がりをみせそうだ。勝敗の鍵を握るとみられる3つのポイントを挙げ、今シリーズの行方を占ってみたい。

セールにとっての不安材料はコンディションがベストではないこと=AP

セールにとっての不安材料はコンディションがベストではないこと=AP

セールとカーショーのエース対決

今夏まで3年続けてオールスターで先発したクリス・セール、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)に通算3度輝いているクレイトン・カーショー。球界を代表するこの2人の左腕が第1戦、第5戦で先発投手として対決することになりそうだ。2人は展開次第でほかの試合でもリリーフ登板する可能性があり、大黒柱の出来がシリーズに大きく影響することは間違いあるまい。

セールにとっての不安材料はコンディションがベストではないこと。左肩のけがの影響でシーズン最後の2カ月の登板機会は17回にとどまり、今プレーオフでも3試合で合計10回1/3を投げたのみ。ア・リーグ優勝決定シリーズでは腹部の不調を訴えて入院し、10月13日を最後にマウンドから遠ざかっている。球速の低下も指摘され、ワールドシリーズに万全な状態で臨める保証はない。

敵地での第1戦先発が予想されるカーショーの投球にも注目が集まる=AP

敵地での第1戦先発が予想されるカーショーの投球にも注目が集まる=AP

一方、30歳になったカーショーも全盛期の力はないという声が聞こえてくる。実際に今季は09年以来の1桁勝利(9勝5敗)にとどまった。地区シリーズでは第1戦先発を柳賢振に譲ったことが話題になった。それでも変化球をうまく使ってプレーオフでは4試合で防御率2.37とさすがの数字を残しているが、最優秀選手(MVP)候補に挙げられるムーキー・ベッツ、JD・マルチネスの2人を軸に、今季メジャー最高の得点力を誇ったレッドソックス打線も同じように抑えられるか。第1戦が行われるフェンウェイパークは指名打者制度が採用される打者有利の環境とあって、カーショーの投球が一段と注目される。

ともに輝かしいキャリアを歩んできた投手だが、セールは通算5試合で防御率5.85、カーショーは同28試合で4.09とプレーオフに強いというイメージはない。ここでついにチームをワールドシリーズ制覇に導けるかどうかは、2人のエース左腕の歴史的評価に少なからず影響を与えることにもなりそうだ。

マチャドとレッドソックスの因縁

7月18日に加入してから、マチャドはドジャースのベストプレーヤーとしてチームを引っ張ってきた。新天地で66試合に出場して13本塁打を放ち、プレーオフでも3本塁打、9打点。フェンウェイパークでもオリオールズ時代に通算8本塁打を放っており、今ワールドシリーズでも打線の核としての働きが期待される。

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