2019年9月23日(月)

最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 22,079.09 +34.64
日経平均先物(円)
大取,19/12月 ※
21,910 +40

[PR]

投信コラム

フォローする

元本を取り崩す「特別分配金」(気になる投信用語)

2018/10/24 12:00
保存
共有
印刷
その他

投資信託に興味はあっても、専門的な用語が多くてとっつきにくい……。そんな投資初心者のために、「気になる投信用語」として投信選びの参考になりそうな言葉の意味やデータの使い方などをわかりやすく解説する。

■特別分配金とは

投信の分配金のうち、運用収益以外から支払われる分配金のこと。特別にもらえるボーナスのような響きもあって誤解を招きやすいが、元本を取り崩して支払われるので目論見書などには「元本払戻金(特別分配金)」と表記される。

追加型株式投信(ETF=上場投資信託=を除く)には値下がりしても分配金を出せる会計上の仕組みがあり、分配金が全て運用収益から支払われるとは限らない。分配金には2種類あって、運用で得た収益(もうけ)から支払われる分配金を「普通分配金」、もともと投資家がそれぞれ購入時に払い込んだお金(元本)が払い戻されるだけの分配金を「特別分配金」と呼ぶ。

計算式で表すと、「分配金=普通分配金+特別分配金」の関係にある。収益に基づく普通分配金は課税対象だが、元本を取り崩す特別分配金は非課税扱い。 

■いつ購入したかで左右

追加型の株式投信は誰でもいつでも購入できる商品。いつ買ったかで個別元本は異なり、それによって受け取る分配金の普通分配金と特別分配金の内訳が左右される。

例えば、翌日に決算日を迎える1年決算型のファンドがあったとする。投資家Aさんは1年前に1万円で、投資家Bさんはつい2日前に1万200円でこのファンド(1万口)を購入した。この値段がそれぞれの個別元本だ。決算日の基準価格は1万500円。

このファンドは過去1年間で1万口あたり500円のもうけがあったので、運用会社は500円の分配金を支払うことにした。AさんもBさんも決算日に分配金を500円ずつ受け取ることができる。

受け取る分配金は同じ500円でも内訳は異なる。Aさんの分配金は全額が普通分配金、Bさんのは一部が特別分配金だ。

計算式を使って、詳しく見ていこう。普通分配金は「決算日の基準価格-個別元本」で算出されるので、Aさんの場合は「10500円-10000円=500円」。分配金500円が全て普通分配金になる。分配金を受け取った後も個別元本は1万円のままだ。

一方、Bさんの普通分配金は「10500円-10200円=300円」。分配金500円のうち運用収益を原資とした普通分配金が300円支払われ、残り200円はもともと自分が払ったお金から特別分配金として払い戻されることになる。この結果、Bさんの個別元本は購入した時は1万200円だったのが、分配金を受け取った後は1万円に下がった。

■内訳の確認方法は?

このように同じ分配金でも普通分配金か特別分配金か、一部が特別分配金の場合に比率はどの程度なのかは個々の投資家の購入時期によって変わってくる。受け取った分配金の内訳は、販売会社からそれぞれの投資家に送られてくる「収益分配金のご案内」などの報告書で確認することができるので活用したい。

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

投信コラムをMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。