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強きブラジル代表復活の鍵握る 21歳FWの飛躍
サッカージャーナリスト 沢田啓明

(2/2ページ)
2018/10/22 6:30
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ところが、続くアルゼンチン戦ではその言葉通りのプレーができなかった。

チチ監督はCFに27歳のフィルミノ(リバプール)を起用し、ガブリエルジェズスは右ウイングとしてプレーした。だが、チームの攻撃がネイマールとコウチーニョがいる左サイドに偏ったせいもあり、最終ラインの裏へ抜けるパスを引き出すことができない。攻撃よりも敵のサイドバックの攻め上がりに対応する時間帯が長く、得点はおろか1本のシュートも打てないまま65分に交代を告げられた。これに対し、彼に代わってピッチに入ったリシャルリソンは短い時間ながら惜しいシュートを放ってみせた。

ガブリエルジェズス(中)の今後の成長がブラジル代表の成績を左右しそうだ=ロイター

ガブリエルジェズス(中)の今後の成長がブラジル代表の成績を左右しそうだ=ロイター

結局、10月の代表2連戦におけるガブリエルジェズスのプレー内容は手放しでは褒められないものになった。

CFの人材不足がアキレスけん

かつて、ブラジル代表にはロマリオ、ロナウドらその時々の世界最高のストライカーが君臨し、豪快で華麗なゴールを次々に決めてチームに勝利をもたらした。しかし、この10年余りはCFの人材が不足しており、そのことがブラジルがW杯で優勝できない大きな要因の一つになっている。

現時点でブラジルのCFのポジションはガブリエルジェズスと万能型ストライカーのフィルミーノ、常に貪欲にゴールを目指すリシャルリソンの3人が争っている。チチ監督はほかの若手選手にもチャンスを与える方針を明らかにしている。

個人的には、CFのレギュラー候補の中ではガブリエルジェズスのスピード、決定力、ゴールへの嗅覚に最も大きな魅力を感じる。今後、所属クラブでハイレベルなポジション争いに打ち勝ってプレミアリーグ有数のストライカーに成長し、代表でも結果を出し続けて絶対的なレギュラーになれるかどうか。それが今後のブラジルの成績を大きく左右するとみている。

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