体制内の言論人から亡命生活、皇太子を鋭く批判 ジャマル・カショギ氏

2018/10/20 16:25
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【イスタンブール=佐野彰洋】サウジアラビア政府が死亡を認めたジャマル・カショギ氏は体制内部の言論人から、米国に亡命し、近年は最高実力者のムハンマド皇太子を鋭く批判する立場の記者として知られた。

米国の大学を卒業後、1980年代に記者活動を開始した。国際テロ組織アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者に複数回にわたってインタビューしたことでも知られる。

2003年にはサウジ国内で絶大な影響力を持つ宗教界批判の記事を掲載し、サウジ紙の編集長を在任2カ月で解雇された。一方で、情報機関トップや駐英、駐米大使を歴任した実力者、トルキ・ファイサル王子の顧問を務めるなど王室とも良好な関係を築いた。

17年夏、同年6月に昇格を果たした皇太子への権力集中と批判勢力への弾圧が加速するなか、カショギ氏はサウジを離れ米国に向かった。米紙ワシントン・ポストに定期的に寄稿し、皇太子の強硬な外交安保政策や強権統治を批判する論陣を張った。17日の「最後のコラム」では言論を統制・弾圧し、インターネットの接続を遮断するサウジなど各国政府を厳しく批判していた。

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