2018年11月15日(木)

サウジ、記者死亡認める 検察「総領事館で争いに」

サウジ記者殺害
中東・アフリカ
2018/10/20 10:32
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【ドバイ=岐部秀光】サウジアラビアの国営メディアは20日、同国出身の記者で2日から行方が分からなくなっていたジャマル・カショギ氏が、トルコ最大都市イスタンブールのサウジ総領事館内で死亡したと報じた。サウジ政府は「カショギ氏は生きて総領事館を出た」という当初の説明をくつがえし、初めて館内での死亡を認めた。

サウジ皇太子を批判し、制裁を求める人々(19日、米ホワイトハウス前)=ロイター

検察当局は初期段階の捜査の結果として、カショギ氏は総領事館の建物で会った人物らと争いになり、死亡したと説明した。事件に関連してサウジ人18人が拘束され取り調べを受けた。

サウジ当局は「事件の痛ましい展開」について深い遺憾の意を表明した。サルマン国王が事件に関わった可能性のある情報機関を再編するための委員会の設置を命じ、息子で事実上の最高実力者であるムハンマド皇太子を委員長に起用することも発表した。

カショギ氏の死亡事件に皇太子ら主要王族が関与したことを否定する立場をつらぬき、事件の早期幕引きを求める立場とみられる。

ムハンマド皇太子の側近で情報機関ナンバー2のアフメド・アシリ少将の解任も報じられた。米メディアはこれに先立ち、同少将に責任を負わせる形での事態収拾が検討されていると伝えていた。

カショギ氏は皇太子の政治手法を批判する記事を米紙などに寄稿していた。結婚に必要な書類手続きのため、トルコにある総領事館に入ったきり行方が分からなくなった。トルコの捜査当局はカショギ氏が殺害された疑いがあると主張したが、サウジはこれを強く否定してきた。

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