2018年11月15日(木)

ロンドン証取、清算部門の出資8割超へ
野村HDなどから計570億円で追加取得 収益力高める

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ヨーロッパ
2018/10/19 21:42
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【ロンドン=篠崎健太】ロンドン証券取引所グループは19日、清算部門子会社のLCHグループホールディングスの株式を追加取得し、出資比率を80%超に引き上げると発表した。最大4億3800万ユーロ(約570億円)を投じ、株式15.1%をほかの株主から買い取る。ユーロ建て金利デリバティブ(金融派生商品)の清算で圧倒的シェアを持つLCHの支配を強め、収益力を高める。

ロンドン証券取引所の正面玄関付近=ロイター

ロンドン証取は2013年にLCHを買収し、17年末時点の出資比率は65.9%。株価指数などの情報サービスと並ぶ成長の柱に位置づける。同証取によると、すでにドイツ銀行、米ナスダック、野村ホールディングスなどの少数株主から持ち分を取得することで合意した。18年末までに完了する見通しだ。

LCHは17年のスワップ取引の清算額が874兆ドル(約9京8千兆円)と、前年比31%増えた。デリバティブ清算が金融機関同士の相対から、中央清算機関を通した集中清算へ移るなか、欧州市場で存在感を高めてきた。LCHはロンドン証取で売上高と利益ともに、情報サービス部門に次ぐ稼ぎ頭となっている。

ロンドン証取のデビッド・ウォーレン最高財務責任者(CFO)は19日のアナリスト向け電話会議で、追加出資について「さらなる成長余地に対する我々の自信を示すものだ」と強調した。

欧州のデリバティブ取引を巡っては、英国が欧州連合(EU)から条件合意なく離脱した場合に、欧州金融機関がLCHなど在英清算機関を使えなくなるという懸念が浮上している。ウォーレン氏は取引の継続に向けて「法的な確実性を確保する緊急性がある」と指摘した。「最近の規制当局や中央銀行との折衝に勇気づけられている」とも述べ、当局の対応に期待を示した。

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