アグー豚「おいしい」裏付け、沖縄県の研究所 肉質調査

サービス・食品
九州・沖縄
2018/10/20 6:00
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沖縄固有の「沖縄アグー豚」をもとに交配するアグーブランド豚の肉が一般の豚肉よりおいしいことを、沖縄県畜産研究センターが科学的に裏付けた。肉質を調査した結果、うまみや風味などに関わるアミノ酸を多く含むほか、保水性に優れ、焼いたときの肉汁の損失が少なかったという。県は「おいしさのデータを消費者などにしっかりとPRしていきたい」としている。

おいしさが科学的に裏付けられたアグーブランド豚(沖縄県畜産研究センター提供)

調査では、アグーの雄と西洋系品種の雌との交雑種であるアグーブランド豚と、西洋系の交雑種である一般豚を比較した。市場に流通する10頭ずつを用い、成分を分析した。

ロース肉100グラムあたりの遊離アミノ酸の含量は、うまみに関与するアスパラギン酸とグルタミン酸でアグーブランド豚が6.12ミリグラム、一般豚が4.34ミリグラムだった。

甘みのセリン、グリシンなどは33.62ミリグラム対26.63ミリグラム、風味・コクのヒスチジン、アルギニンなどは39.18ミリグラム対26.07ミリグラム。いずれもアグーブランド豚の方が多かった。

またアグーブランド豚は保水性が高く、加熱に対する肉汁の損失が少ないというデータが出たほか、肉が軟らかい傾向にあることも分かった。同研究センターは「アグーブランド豚は遊離アミノ酸を多く含み、肉汁のロスが少なくて軟らかいという有利な特性を持っている」と結論づけた。

沖縄県アグーブランド豚推進協議会の認定を受けた12農場による2017年度のアグーブランド豚の出荷数は3万5093頭。5年前に比べ15.8%増え、県内の豚出荷頭数全体に占める割合は11.5%になった。県は今回の肉質調査を受けて、よりおいしい豚肉づくりを進める一方、科学的根拠に基づく肉質の良さをアピールして消費拡大につなげる考えだ。

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