2019年5月21日(火)

臨床研修「フルマッチ」は12校 大学病院ランキング

2018/10/19 12:12
保存
共有
印刷
その他

日経メディカル Online

医師臨床研修マッチング協議会は2018年度の医師臨床研修マッチングの結果を10月18日に公表した。マッチングに参加した医学生は1万63人。うち、希望順位を登録した参加者は9816人で、このうち臨床研修先が内定した人(内定者)は9202人(内定率93.7%)。参加者が希望順位表に登録した研修プログラムの平均数は3.17プログラムだった。参加病院は1025病院(研修プログラムは1384プログラム、募集定員は1万1253人)。

■新専門医制度開始も市中病院人気は不変

大学病院および臨床研修病院のマッチ者数の比率の推移

大学病院および臨床研修病院のマッチ者数の比率の推移

大学病院希望者数と臨床研修病院(市中病院)希望者数の割合をみると、臨床研修病院にマッチした医学生は59.3%だった。大学病院と臨床研修病院の内定者数の差は09年から年々拡大している。新専門医制度によって専攻医(後期研修医)の大学病院回帰が起こり、初期研修にも影響が出るという見方もあったが、現時点では市中病院人気に陰りは出ていない。

第1希望マッチ者数は6970人(75.8%)、第2希望マッチ者数は1328人(14.4%)、第3希望マッチ者数は573人(6.2%)で、全体の96.4%が第3希望まででマッチしていた。

大都市部のある6都府県(東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡)を除く道県における内定者の割合は58.5%で、04年に新医師臨床研修制度を導入して以降最高となった17年度(58.9%)に次ぐ過去2番目に高い水準となった。

都道府県別に見ると、前年度に比べ内定者が増えた県は、多い順に佐賀県(内定者数67人、対前年比+48.9%)、山梨県(70人、+32.0%)、高知県(62人、+24.0%)、徳島県(61人、+19.6%)、山形県(76人、+11.7%)だった。

日経メディカルでは、大学病院本院の定員充足率ランキング、マッチ者に対する自大学出身者の割合ランキングを独自に作成した。

■フルマッチ12校、東大が最多の120人

大学病院本院で定員充足率が100%(フルマッチ)となったのは、東京大(マッチ者120人)、東京医科歯科大(119人)、京大(78人)、大阪市立大(66人)、京都府立医大(60人)、慶應大(60人)、横浜市立大(54人)、関西医大(45人)、鹿児島大(42人)、山梨大(40人)、昭和大(39人)、国際医療福祉大(5人)の計12校。

東京医科歯科大、京大、大阪市立大、京都府立医大、慶應大、関西医大、昭和大、国際医療福祉大は17年度に続くフルマッチ。なかでも東京医科歯科大は6年連続、京都府立医大は5年連続、京都大と関西医大は4連続でフルマッチを達成した。一方、17年度まで3年連続でフルマッチしていた杏林大学は、充足率87.5%で32位となった。

17年度と比較して20位以上順位を上げたのは、山梨大(42位→1位)、鹿児島大(39位→1位)、北大(65位→28位)、横浜市立大(36位→1位)、産業医大(71位→38位)、佐賀大(75位→47位)、岐阜大(70位→43位)、熊本大(66位→42位)、藤田医大(44位→23位)、東京大(21位→1位)だった。

反対に順位を20位以上下げたのは、富山大(41位→61位)、東邦大(39位→60位)、千葉大(15位→40位)、和歌山県立医大(26位→53位)、東京慈恵医大(38位→67位)、東北医科薬科大(50位→79位)、杏林大(1位→31位)、金沢大(27位→57位)、東海大(1位→35位)だった。

大学病院本院の定員充足率ランキング(充足率の高い順)


大学病院本院で、マッチ者に対する自大学出身者の割合を見た。自治医科大学は出身地での初期研修を義務付けられており、同大の卒業生はマッチングに参加していない。

その他、マッチ者の9割を自大学の出身者が占めた大学は19校あった。中でも琉球大はマッチ者の全員が同大の卒業生だった。

マッチ者に対する自大学出身者の割合(自大学出身者の割合が高い順)


(日経メディカル 増谷彩)

[日経メディカル Online 2018年10月18日掲載]

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報