津波予測「09年4月か5月に知った」 武黒元副社長

2018/10/19 10:32 (2018/10/19 12:58更新)
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福島第1原子力発電所事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力旧経営陣3人の公判が19日、東京地裁(永渕健一裁判長)であり、武黒一郎元副社長(72)の被告人質問が行われた。武黒氏は冒頭、「心からお悔やみとお見舞いを申し上げる。原子力発電の責任ある立場にあった者として改めておわびする」と陳謝し、頭を下げた。

被告人質問では、最大15.7メートルの津波が襲来するとの試算結果が出た2008年、社内で津波対策がどのように検討されていたかが焦点となっている。

武黒氏は17年6月の初公判で「事故は予測できなかった」などと無罪を主張。08年当時、原発を統括する原子力・立地本部の本部長を務めていた武黒氏が試算への認識などをどう説明するかが注目される。

武黒氏の下で同副本部長を務めていた武藤栄元副社長(68)は16、17日の被告人質問で「08年8月に試算結果を武黒氏に伝えた」と説明。武黒氏はこれについて「記憶がない」と述べた上で、試算結果を知ったのは「09年の4月か5月だった」と主張。部下から「この計算結果は信用できないので、土木学会に検討を依頼したい」と報告されたとした。

ほかに強制起訴されている勝俣恒久元会長(78)の被告人質問は30日に予定されている。

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