来年の賃上げ「一層の努力を」 菅長官、経団連会長に要請
菅義偉官房長官は19日、経団連の中西宏明会長と会談し、2019年の春季労使交渉での賃上げを要請した。菅氏は「来年は消費税率の引き上げを踏まえ、みなさんには一層の努力を期待したい」と述べた。経団連の調査によると今年の労使交渉などでは4分の3以上の企業が年収ベースで3%以上の賃上げをした。
中西氏は会談後「経済界としてどう対応するかはよく相談していきたい。(消費増税で)消費がぐっと縮むことは避けたいというのは経済界も同じ思いだ」と述べた。菅氏は記者会見で賃上げの水準について「現時点では調整していない」と述べた。両氏は2日の内閣改造を受け成長戦略や財政健全化などを話し合うため会談した。
中西氏は会談の冒頭、日米の貿易交渉について「非常にセンシティブな問題を抱えている。一緒にしっかりとやっていきたい」と述べた。