2018年11月15日(木)

英産業界「忍耐は限界に近い」 EU離脱交渉の停滞に

Brexit
ヨーロッパ
2018/10/19 3:25
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【ロンドン=篠崎健太】英国の欧州連合(EU)離脱を討議した17~18日のEU首脳会議で目立った進展がなかったことに対し、英産業界は懸念や失望を表明した。英産業連盟(CBI)は「英企業の忍耐は限界に近づいている」との声明を出した。激変緩和の措置である移行期間を設けることが「雇用と投資を守る最優先事項だ」と強調し、早期の打開を求めた。

EU首脳会議の記者会見を終え、壇上から去るメイ英首相(18日、ブリュッセル)=AP

18日までブリュッセルで開かれたEU首脳会議では、懸案の英・アイルランド国境を巡る溝が埋まらず、離脱条件などの合意に至らなかった。「最大限の進展」を前提とする11月の臨時首脳会議の開催は白紙となり、合意のない無秩序離脱の懸念を払拭できなかった。

CBIのキャロリン・フェアバーン事務局長は18日の声明で「週を追うごとに企業は(合意なし離脱に備えた)緊急計画を加速し、投資や雇用に影響している」と指摘した。交渉を進めるための打開策として、移行期間を延ばす選択肢が首脳会議で浮上したことについては「合意を容易にするのであれば歓迎される」との考えを示した。

英小規模企業連盟(FSB)は同日、進展がなかった首脳会議に「企業は失望している」との声明を出した。足元の交渉行き詰まりは「不透明感と合意なし離脱の可能性を高めている」と指摘。膠着状況が打開されなければ「小規模企業が緊急対策を始める必要がもうすぐ生じる」と訴えた。

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EU離脱 決められぬ英メイ政権[有料会員限定]

2018/10/19付

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