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男子ゴルフのファン獲得、なお道険し
ゴルフジャーナリスト 地平達郎

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2018/10/22 6:30
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ギャラリーと選手の距離の近さ

その理由のひとつが、ギャラリーと選手の距離が近いことである。スタートホールでの選手紹介の際、ほとんどの選手はファンの拍手、声援に会釈して笑顔で応える。ラウンド後にサインを頼まれれば、立ち止まってペンを走らせる。

クラブハウス前で、その縮図とも思える光景があった。ギャラリーがハウス内に立ち入らないようにポールでつくられたフェンスがあるが、ちょうどそれがファンと選手の「ミックスゾーン」のような接触の場となる。

雨の中、色紙やゴルフボールを手にしたギャラリーが、サインをもらおうと傘をさして列をなす。選手たちも嫌がらず、これに応える。わざわざ「サイン会」と銘打ってやるのではなく、選手たち一人ひとりの心遣いが、結果として大きな成果につながっている。

成績が振るわなくてもアダム・スコットは毎日、ファンへのサインを続けた

成績が振るわなくてもアダム・スコットは毎日、ファンへのサインを続けた

残念ながら、男子にここまでの配慮は感じられなかった。そんな中で、アダム・スコット(豪州)の気配りが目立った。パットで悩み、今回も6オーバーで50位タイと、満足できるゴルフではなかったろうが、ラウンド後は毎日、並んで待つ全員にサインをしていた。

試合数の減少に歯止めがかからない男子ツアー。人気回復の道は険しいといわざるを得ない厳しい状況の中で、光明を見い出すとすれば、若手の台頭である。

今シーズン、日本オープンまで国内で15試合が行われ、日本オープンで初タイトルを手にした稲森佑貴(24)をはじめ、20歳代(優勝時)のプロが6人で7勝を手にした。残る8試合のうち、外国人選手が5勝で、30歳以上の日本人プロは3人だけである。

高額賞金の大会が行われるシーズン終盤もこの傾向が続けば、男子ゴルフ界に新しい時代がやってくる。できることなら彼らに、プレーだけではなく、ファンサービスも身に着けた、客を呼べるプロフェッショナルになってもらいたい。

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