2019年6月25日(火)

本屋不足のミャンマーで電子書籍 携帯最大手MPT

2018/10/17 22:40
保存
共有
印刷
その他

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの携帯通信最大手のミャンマー郵電公社(MPT)は17日、電子書籍サービスを始めた。現地の出版取次会社2社と提携し、1年後には書籍や雑誌5000タイトルを提供する。ミャンマーは識字率が90%と高いが、都心部でも書店が少ない。携帯アプリで電子書籍を読めるようになれば、書籍市場が広がりそうだ。

MPTが始めた電子書籍サービス「MPTブックス」の携帯アプリの画面(17日、ヤンゴン)

電子書籍は、紙の本の価格の約4分の1となる1冊500~800チャット(約40~60円)で購入できる。これに加えて、購入価格の15%で2日間の期限付きで読めるレンタルや、雑誌などが読み放題になる月額1999チャット(約140円)のプランを設けた。1年後の利用者数の目標は100万人としている。スマートフォン(スマホ)のほか、タブレットやパソコンからも利用できる。

MPTと提携した取次会社は、ミャンマーで書店の数が少ない理由について「本を買う読者が限られ、書店経営が成り立たないため」と説明する。約500万人が住む最大都市ヤンゴンでも書店は数えるほどで、あっても古びた在庫本を並べたところが大半だ。近所に書店がなく、人々は好きな時に好きな本を買うことができない。

電子書籍なら、店舗の立地に制約されることはなく、より多くの人に届けることができる。新刊本に接することがなかった潜在的な読者層を開拓できる可能性がある。紙の本よりも価格を大幅に安くすることで、これまで本は高価だと思っていた人々も取り込む。

携帯各社はゲームなど付加価値サービスの拡充を競うが、電子書籍サービスは初めて。MPTはKDDIと提携しており、コンテンツ管理などで日本での経験を活用できる強みがある。担当者は「将来は日本のマンガもラインアップに加えたい」と話していた。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報