2019年3月25日(月)

黒部ルートの一般開放へ 24年度に、富山県と関西電力が協定

2018/10/17 19:30
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北陸を代表する観光地である立山黒部エリアに新たな観光資源が誕生する。富山県と関西電力は17日、黒部ダム工事用の輸送路として整備された「黒部ルート」の一般開放・旅行商品化に関する協定を締結。関電が安全対策工事を施した後、2024年度にも年間最大1万人が訪れる観光ルートとして開放される。

黒部ルートは、黒部峡谷鉄道の終点の欅平駅と黒部ダムを結ぶ約18キロの輸送路。一般開放によって、黒部峡谷鉄道と立山黒部アルペンルートがつながることになり、立山黒部エリアの周遊性が高まることが期待される。

黒部ルートは、発電施設の保守・工事のために使用しているが、関電は1996年から平日限定で無料の「見学会」を実施。抽選で選ばれた年間約2000人が工事用のトロッコ電車や地下式ケーブルカーなどを乗り継いで、黒部川第四発電所などを訪れていた。

協定によると、関電は地下トンネルの落盤防止や避難経路の確保などの安全対策工事を実施。順調に進めば2023年度には工事が終了し、24年度からは富山県が選定した旅行会社などが観光ルートとして発売する。

観光客の受け入れは、原則として6~10月に約8千人、雪解けの時期などによって開放する期間に変動はあるが年間で最大1万人を予定する。料金などは今後検討する。

また、安全対策工事中も見学会は継続し、実施日を土日祝日にも拡大する。19年度は7~9月までに土日祝日4日間で行うという。

都内での協定締結式に臨んだ富山県の石井隆一知事は「協定の締結は、黒部ルートの一般開放という長年の夢の実現に向けた大きな一歩。黒部ルートの旅行商品化や他のプロジェクトを着実に進め、県が進める立山黒部の世界ブランド化を何とか実現していきたい」と期待を表明した。

関電の岩根茂樹社長も「黒部川水系の発電所建設は難工事の連続で、先人の知恵と努力が語り継がれ、我々にとっても原点となる特別の思いがある。旅行商品化後にはたくさんの人が黒部の地を体感してもらいたい」と話した。

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