業績不振のタイ航空 危うい「拡大」の誘惑
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業績不振が続くタイ国際航空による旅客機23機の調達計画が持ち上がっている。投資額は1千億バーツ(約3400億円)に達する。しがらみが多くリストラのハードルが高い国営企業にとって「拡大」は魅力的な選択肢かもしれないが、さらに深みにはまりかねない。
慎重に見ざるをえないのは過去の経営再建策の成果が乏しいからだ。2017年12月期までの5年間でタイ航空が最終黒字を計上したのは1期のみ。18年6月末時点で...
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