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第一三共、白血病の抗がん剤申請 収益源に期待

第一三共は白血病を対象に開発中の抗がん剤「キザルチニブ」の製造販売承認を国内で申請したと発表した。厚生労働省から希少疾病用医薬品に指定され、迅速な審査が受けられる見通し。2019年前半の発売を見込む。第一三共は大型薬が相次ぎ特許切れを迎え、がん領域を次の収益源と位置づける。今後も複数の抗がん剤を投入する。

第一三共が世界で自社開発した抗がん剤はキザルチニブが初めて。14年に米バイオスタートアップを買収して取得し、臨床試験(治験)を実施してきた。

対象疾患は血液の基となる造血幹細胞が増殖する途中でがん化する「急性骨髄性白血病」。10万人に2~3人が発症する。患者の約25%でがん細胞の増殖に関連するたんぱく質「FLT3」に遺伝子異常が見られ、キザルチニブはこの異常を抑える。

米国や欧州でも承認申請を準備している。米食品医薬品局(FDA)からも「画期的治療薬(ブレークスルーセラピー)」と、FDAが開発加速を支援する「ファスト・トラック」に指定され、迅速な審査が見込まれる。

第一三共はキザルチニブを含め25年度までにがん領域で7つの大型新薬投入を目指す。ほかに抗体と薬物を組み合わせた「抗体薬物複合体(ADC)」である「トラスツズマブ・デルクステカン(開発名DS-8201)」など20本近い治験が進む。

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