2019年3月23日(土)

データ改ざん疑いの制振装置、都庁にも KYB不正

2018/10/17 10:01
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油圧機器メーカーのKYBによる免震・制振装置の検査データ改ざん問題で、東京都庁の本庁舎にデータ改ざんの疑いのある制振装置のオイルダンパーが設置されていたことが17日、分かった。KYBの制振装置は東京スカイツリー(東京・墨田)も使用。都、スカイツリーとも施工業者に調査を指示した。

東京都庁の第一本庁舎

他府県の庁舎でもデータが改ざんされた可能性がある免震装置が使われており、影響が広がった。大阪府の松井一郎知事は17日、記者団に「きちっと補償してもらう」と話し、府庁舎の免震装置12基の交換を求める考えを示した。愛知県も同日、国の基準を満たしていない恐れがある免震装置が県庁本庁舎など3カ所に取り付けられていたと発表した。

都庁の第一、第二本庁舎に設置されていたのはKYB子会社のカヤバシステムマシナリーが製造・販売した制振用のオイルダンパー214本。国土交通省によると、震度7程度の地震での倒壊の恐れはないという。

都では11年の東日本大震災で、地上48階建ての第一本庁舎などでエレベーターが全基停止するなどした。対策のため14年度から20年度までの計画で各フロアの設備更新時に順次、オイルダンパーの設置を進めている。

東京スカイツリー広報事務局によると、スカイツリーにはKYBの制振ダンパー225本が使われている。担当者は17日、「工事を担当した大林組に、データ改ざんをしている製品が使われているかどうかの調査を依頼している」と話した。

制振装置は顧客ごとの契約で性能の基準値が決められていたが、KYB側は基準内に収まっているように検査データを改ざんして出荷していたという。検査には少なくとも8人の担当者がかかわっていたとされる。

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