トランプ氏、捜査終了は「1週間内」が望ましい
サウジ記者殺害疑惑 ポンペオ氏、トルコ訪問へ

2018/10/17 6:25
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【ワシントン=中村亮】サウジアラビアの著名記者の殺害疑惑にサウジ政府が関与したかどうかについて、トランプ米大統領は16日のAP通信とのインタビューで、捜査は「1週間以内」に終えることが望ましいという見方を示した。「まずは事実関係を明らかにする必要がある」と述べ、サウジ政府を批判するのは早計だとも主張した。

トランプ氏は16日のツイッターで、サウジ側が力を入れて調べており「事実関係はまもなく分かるだろう」と指摘した。

この問題でポンペオ米国務長官は16日、訪問先のサウジで実力者のムハンマド皇太子と会談し、徹底的な捜査が必要だとの考えで一致した。17日にはトルコを訪れ、捜査状況や今後の対応を協議する見通しだ。

トランプ氏は16日、ムハンマド氏と電話で協議した。トランプ氏によると、ムハンマド氏はトルコのサウジ総領事館でサウジ政府に批判的な記者ジャマル・カショギ氏が殺害された疑惑への関与を全面的に否定した。

トランプ氏は15日にホワイトハウスで記者団に「(サウジの)サルマン国王もムハンマド氏も事実関係を知らないようだった」と語っていた。

トランプ氏はAP通信に「無実と証明されないと有罪という状況になっている」とも述べた。

米メディアによると、ムハンマド氏は16日のポンペオ氏との会談冒頭で米国とサウジの関係について「困難に立ち向かう強固で古くからの同盟関係だ」と語った。ポンペオ氏は「その通りだ」と笑顔で応じた。記者の殺害疑惑を受けて、世界中からサウジを非難する声があがる中でも両氏は夕食をともにして緊密な関係をにじませた。

トランプ政権は疑惑が浮上する中でも中東政策の柱として同国との連携を継続したい考えだ。米国務省によると、ポンペオ氏は会談で疑惑の徹底捜査に加えて、サウジがトルコ当局による総領事館の捜査を受け入れたことも評価。公平性の高い捜査になるとアピールした。疑惑への関与を一貫して否定するムハンマド氏の擁護に布石を打ったようにもみえる。

一方、米議会ではサウジへの強硬策を求める声が相次いだ。

トランプ政権を支える立場の共和党のマルコ・ルビオ上院議員は16日、米メディアのインタビューで「人権という観点から取り組むべきだ」と主張。トランプ政権が厳しい措置をとらなければ「ロシアのプーチン大統領やシリアのアサド大統領を批判する倫理的な土台が失われる」と話した。同党のリンゼー・グラム上院議員も「ムハンマド氏はサウジを堕落させた」と批判し、トランプ政権はサウジに制裁を科すべきだと訴えた。

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