スペインと航空自由化、両首脳が署名 経済協力を強化

2018/10/17 4:04
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【マドリード=児玉章吾】安倍晋三首相は16日夕(日本時間17日未明)、スペインの首都マドリードでサンチェス首相と会談した。両国の航空路線の制限を撤廃し、航空会社が自由に設定できるようにする航空協定の付属書の改定に署名。日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)の早期発効に向けた協力も確認し、経済協力の強化で合意した。

スペインのサンチェス首相と握手する安倍晋三首相(16日、マドリード)=ロイター

航空協定の付属書の改定は28年ぶり。これまで協定上は、日本の航空会社はマドリードに、スペインの航空会社は成田空港に着陸する必要があった。2016年に両国の航空当局間の合意によってほかの都市間の航空路線も設定できるようにしたが、協定上も正式に航空自由化を明示する。航空会社による新規就航を促し、両国の人的交流を増やす。

共同声明では日EU・EPA締結を踏まえて経済交流を拡大し、保護主義と戦うことも確認した。世界貿易機関(WTO)改革の必要性を盛り込み、国際的な脱税や租税回避を防ぐ規定を拡充する租税条約の改定でも合意した。安倍首相が提唱する「自由で開かれたインド太平洋戦略」について共有し、国際標準に基づいたインフラ投資の重要性を確認した。

日本側の説明によると、安倍首相は会談で「自由貿易の旗手として世界をリードしていくとの日本とEUの揺るぎない政治的意思を全世界に示した」と述べた。

安全保障面では中国による海洋進出を念頭に、法の支配に基づく海洋秩序の維持に向けた連携の強化で一致。北朝鮮による大量破壊兵器や弾道ミサイルの廃棄を目指し、国連安全保障理事会の制裁決議の完全な履行を申し合わせた。日本人拉致問題の解決の重要性も確認した。両国の関係を「戦略的パートナーシップ」へ格上げすることで合意した。

安倍首相のスペイン訪問は14年5月以来。両首脳の会談は6月のサンチェス政権発足後、初めて。

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