企業に介護講師派遣 東京都 シニアの就職後押し
東京都は介護職の担い手を増やすため、企業や学校を退職する前の社員・職員向けに介護職に精通した人材を講師として派遣する。介護福祉士の養成校の講師らによる講習を開き、介護職の魅力などを紹介する。都内で急速に進む高齢化をにらみ、シニア世代の退職後の就職を後押しする。
事業は介護事業を手がけるヒューマンライフケア(東京・新宿)に委託する。2019年1月末まで企業、学校を対象に募集する。応募があり次第、講師を派遣する。
講習は無料。介護保険制度を分かりやすく紹介するほか、介護職のやりがいなどを説明する。テーマやプログラムは今後対策が必要になる認知症など、企業のニーズに応じて策定する。
都の推計では都内の介護職員は25年には約3万5000人が不足する。都民が介護の仕事に関心を持つ機会を増やすことで、高齢社会の支え手を確保する。
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