「生き残る強さ」を絵本に 長崎でノーベル賞受賞者

2018/10/16 20:30
保存
共有
印刷
その他

長崎原爆を題材とした絵本の原作を手掛けた米国在住のユダヤ人で、詩人や劇作家として活動するロアルド・ホフマンさん(81)は16日、長崎市内で講演し、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を生き延びた経験を踏まえ、絵本を通じ「生き残ることの強さ」を表現したと語った。ホフマンさんは1981年に、ノーベル化学賞を故福井謙一氏と共同受賞している。

対談するロアルド・ホフマンさん(左)とアーサー・ビナードさん(16日午後、長崎市)=共同

対談するロアルド・ホフマンさん(左)とアーサー・ビナードさん(16日午後、長崎市)=共同

「ざっそう」と題された日本語の絵本は今月、出版された。被爆した女性が、原爆で荒廃した大地にも雑草が芽吹いたことを回想する内容となっている。

ポーランド出身のホフマンさんは講演で、ホロコーストのさなかに自身をかくまってくれた家族がいたとし、原爆投下後などの危機的状況下でも他者を助けることができる倫理性の高さを「語り継ぐべきだ」と訴えた。

講演は、広島の原爆ドームを題材にした絵本を著作に持つ米国出身で広島在住の詩人、アーサー・ビナードさん(51)との対談形式で実施。長崎市で11月に核廃絶を議論する非政府組織(NGO)の国際会議を開く実行委員会が主催した。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]