ダイキン、「よく眠れる空気」実現へ シーテック2018

2018/10/16 15:21
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ダイキン工業は16日、「よく眠れる空気」を実現する新技術を開発すると発表した。天井の照明にセンサーを取り付けて生体情報を取得し、明るさや二酸化炭素(CO2)の濃度を調整したり、エアコンや空気清浄機と連動させたりして睡眠に適した環境を自動でつくる。パートナー企業を募りながら2020年までに製品化を目指す。

ダイキンはシーテックで照明やエアコンを連動させて、睡眠に適した環境を提案(16日、千葉市)

16日に開幕した国内最大の家電・IT(情報技術)国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」で新技術のデモを公開した。

照明には生体センサーのほか、ピンポイントで風を送る「空気砲」を取り付けた。体の動きから深部体温を推測し、眠りの状態を把握。照明の明るさを落とすほか、柔らかな風を送って睡眠を促す。起床時にはCO2濃度を低くし覚醒させる。

ダイキンは今年初めてシーテックに出展し、同社が考える「理想の空気環境」を実現するための20のアイデアを公開した。温度やCO2濃度、においなどを測定し、エアコンなどを自動で制御する小型機器の試作機や、屋外用エアコンなどを展示。温度や湿度でワインの味わいがどう変化するか体験できるブースを設けた。

展示内容は、構想段階から商品化に近いレベルまで様々だが、アイデアや新技術を公開してパートナーを募り開発のスピードを速める狙いだ。ダイキンはハードの開発は得意だが、IoTや人工知能(AI)などソフト技術は弱い。船田聡常務執行役員は「シーテックをオープンイノベーションの実践の場にしたい」と強調した。

国内のエアコン市場は家庭普及率が9割を超す成熟産業だ。ダイキンは温度や湿度にとどまらず室内の空気そのものを制御する技術開発に取り組んでいる。船田氏は「持続的に成長するために次の事業の柱に育てる」としている。(伊藤大輔)

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