殺害疑惑のサウジ著名記者、「西側にも共感抱く穏健派」 米紙報道

2018/10/16 13:58
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サウジアラビア政府を批判してきた著名記者ジャマル・カショギ氏がトルコで殺害された疑惑をめぐり、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は15日、同氏の人柄や経歴などに関する記事を掲載した。同氏について「西側諸国にも共感を抱く穏健派」「サウジを訪れる外交官や外国人ジャーナリストらがとても好感を持って接する相手だった」などと報じた。

会見に参加するジャマル・カショギ氏(2014年12月、バーレーン・マナマ)=AP

会見に参加するジャマル・カショギ氏(2014年12月、バーレーン・マナマ)=AP

カショギ氏はサウジ出身で、行方がわからなくなった10月2日時点で59歳。米国や英国のサウジ大使館に勤務した経験があり、サウジの情報機関にも関与していたとされる。その後は同国のニュースメディアに頻繁に登場し「サウジ王室のための非公式なスポークスマン」として国内外で知られるようになったという。

だが、昨年ムハンマド皇太子が同国の実権を掌握。敵対する王族の拘束や反体制的な言論を弾圧するなどして支配力を強めた。カショギ氏のような「穏健派」の人物は同国内での活動継続が難しくなり、同氏は米国バージニア州に移住し、米紙ワシントン・ポストなどでムハンマド皇太子やサウジ政府を批判する記事を執筆していた。

スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムに出席したジャマル・カショギ氏(2011年1月)=AP

スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムに出席したジャマル・カショギ氏(2011年1月)=AP

カショギ氏は米国への移住を機に離婚し、トルコ人女性と婚約していた。再婚には前妻との離婚を証明するサウジ当局が発行する書類が必要で、2日にイスタンブールのサウジ総領事館を訪れ、行方不明となった。

欧米やトルコなど複数のメディアはサウジ政府が関与し殺害したと報じ、国際的な批判が高まっていた。英国、フランス、ドイツの3カ国の外相が早急な調査を求める共同声明を発表したほか、トランプ米大統領もポンペオ米国務長官をサウジアラビアに派遣し、サルマン国王と会談させると表明した。(高橋そら)

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