2018年11月15日(木)

豪、イスラエル大使館のエルサレム移転を検討

南西ア・オセアニア
2018/10/16 10:30
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【シドニー=松本史】オーストラリアのモリソン首相は16日、イスラエルの首都をエルサレムと認定し、テルアビブにある豪大使館のエルサレム移転を検討すると明らかにした。イスラエルとパレスチナの「2国家共存」は支持するとしている。5月にエルサレムに大使館を移転した米国に追随する動きで、アラブ諸国からの反発は必至だ。

オーストラリアのモリソン首相=ロイター

オーストラリアのモリソン首相=ロイター

モリソン氏は16日、ペイン外相と共同声明を発表し、「豪政府はエルサレムをイスラエルの首都と認めるべきだという議論について慎重に検討する」と表明した。豪大使館についても「西エルサレムに移転する利点を検討する」と述べた。一方、東エルサレムは将来的にパレスチナ国家の首都と承認するとの姿勢を示し、「2国家共存」を支持すると強調した。

イスラエルの首相府もツイッターで、ネタニヤフ首相とモリソン氏が電話協議したことを公表した。モリソン氏は「エルサレムを首都と公式に認め、豪大使館のエルサレム移転を検討すると述べた」としている。

豪州では20日、ターンブル前首相の辞職に伴う下院補欠選挙が実施される。選挙区のウェントワースはシドニー東部にあり、ユダヤ系住民が1割以上を占める。豪最大野党・労働党はモリソン氏が補選を前に「(人気取りのため)危険で欺瞞(ぎまん)に満ちたゲーム」をしていると批判した。

エルサレムにはユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地がある。イスラエルはエルサレムが首都と主張しているが、国際社会は認めていない。2017年12月にトランプ米大統領がエルサレムを首都と認定。東エルサレムを将来の独立国家の首都と位置付けるパレスチナ自治政府は猛反発している。

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