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仁徳陵、初の共同発掘調査へ 宮内庁と地元・堺市

宮内庁は15日、仁徳天皇陵として管理する日本最大の古墳、大山(だいせん)古墳(全長486メートル、5世紀)を地元の堺市と共同で発掘すると発表した。皇室の祖先の墓である陵墓について、同庁はこれまで外部の立ち入りを厳しく制限してきた。「適切な保全管理には、地元の知見や協力が必要」と判断し、発掘調査に外部の専門家を初めて受け入れる。

世界遺産登録を目指す仁徳天皇陵(中央上)などの古墳群(堺市)

同庁は皇室用財産である陵墓について「静安と尊厳の保持が重要」との立場から、一般向けには原則非公開としている。一方で大山古墳を含む百舌鳥(もず)・古市古墳群は世界文化遺産への登録を目指す動きが進んでおり、公開を求める声が高まっている。共同発掘を契機に陵墓の扱いを巡る議論が加速しそうだ。

今回の発掘は、墳丘を囲む周濠(しゅうごう)の護岸工事の資料収集が狙い。一番内側の堤(第一堤)を3カ所発掘し、埴輪(はにわ)などの遺物や遺構の有無を調べる。調査期間は10月下旬~12月上旬。同庁が発掘費用を負担し、市は職員1人を派遣して発掘や報告書作成に加わる。発掘現場の一般向け見学会は行わないが、講演会などを検討する。

陵墓への立ち入りは長年、考古学の学会などが要請。宮内庁が2007年に陵墓管理に関する内規を変更し、認めるようになった。

宮内庁と堺市はこれまでも共同で、地表面の調査をしたり、それぞれの管轄の境界を挟んで同時に発掘調査をしたりするなどしてきた。今回の共同発掘について同市は「陵墓の保全管理に協力していくうえでも実際に参加できる意義は大きい」(文化財課)と話している。

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