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勝負師かつ再建屋 巨人・原監督、窮地で再登板
編集委員 篠山正幸

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2018/10/16 6:30
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巨人は3度目の監督となる原辰徳氏(60)に、来季以降の巻き返しを託すことになった。原氏が前回監督に就いた2006年は堀内恒夫監督のもとで5位に沈んだあとを受けたもの。今季も3位に滑り込んだとはいえ、借金4でレギュラーシーズンを終えており、抜本的な立て直しが急務だ。「再建屋」としての立場は、ONのあとを受けては常勝の看板を掛け戻した、あの名将にも通じる。

ONを引き継いだ藤田氏に重なるその姿

あの名将とは藤田元司氏のこと。1981年から3年間指揮を執り、優勝(日本一)、2位、優勝。89年から再び4年間監督を務め、優勝(日本一)、優勝、4位、2位の成績を収めた。

1回目は長嶋茂雄監督が3年連続で優勝を逃したことの責任を取って辞めたあとの就任。2回目は王貞治監督が退いたあとの指揮だった。慌てず、騒がず、短期的な浮沈にとらわれず、1年を見据えた戦いで選手たちの地力を引き出した。手堅い組織運営は監督業の基本を示すものともいえた。

原新監督の歩みも、そんな大先輩に重なってきたようにみえる。

高橋監督が残した4番岡本が来季の打線の軸となる=共同

高橋監督が残した4番岡本が来季の打線の軸となる=共同

第2次長嶋監督時代のあとを受け、2002年から指揮を執った第1次原政権は2年(優勝=日本一、3位)で終わった。再登板となった06年は4位と苦しんだが、その後は07年から15年限りで勇退するまでの9シーズンでリーグ優勝6度、日本一2度(09年、12年)の成績を残した。

通算優勝回数は巨人では川上哲治氏の11回、水原茂氏の8回に続くもので、この間の09年には第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝監督にもなっている。野球殿堂入りも果たし、「名将」の声価は揺らがない。

いまの巨人は、となると、先発の軸になる投手が菅野智之のみで、抑え投手も定まらない。打線は高橋由伸監督が残した財産である4番岡本和真が軸となるが、広島打線のような厚みはない。どう立て直していくのか。再建屋の手腕が見ものだ。

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