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高速ICにサギ数千羽営巣 愛知・蟹江、増え過ぎ懸念

愛知県蟹江町の東名阪自動車道蟹江インターチェンジ(IC)脇では、数千羽のサギが毎年春から秋にかけ、木々に集団で営巣するコロニーを作る。道路を管理する中日本高速道路などは、車との衝突を避ける対策を取り、人との共生を進めてきたが、昨年から飛来する数が倍増し、地域とのあつれきが懸念されている。

白い体を夕日に赤く染めた群れが四方八方から飛んできた。9月中旬の夕方、付近の水田などから帰ってきたサギが、高速道路を走る車の上で徐々に高度を下げ、近くの樹木に止まっていった。

中日本高速などによると、サギはICができ、周辺の宅地開発が進んだ1970年代以降、西隣の弥富ICとともに、ループ状の道路の内側などに生えた木々に集結するように。準絶滅危惧種のチュウサギなど6種類が確認されている。

同社と協力してサギを調査している日本野鳥の会愛知県支部の野澤徹也さん(53)は「IC周辺は人がおらず、カラスなどの天敵も少ない。近くに餌場となる田んぼや水路も残っていて、サギにとって好都合だったのだろう」とみる。

一方で、車の前を横切って飛んだり、幼鳥が道路上に侵入したりして衝突するトラブルが頻発。10年ほど前に道路上で回収する死骸が急増したことを受け、同社は2010年、道路とコロニーの間にあった高さ2.5メートルのフェンスを4.5メートルにしてサギが車の上を飛ぶよう誘導し、幼鳥がはい出さないよう、フェンスと地面の隙間も狭めた。

すると最多で年間60羽だった回収数は多くても20羽台に減少。対策の効果が出ていたが、ここに来て新たな問題が浮上した。弥富ICのコロニーが昨年、突然消滅し、2年前に約2千羽だった蟹江ICへの飛来数が昨年から4千羽超に増えたからだ。増え続けてコロニーの収容能力を超えれば営巣範囲が広がり、周辺でふん害などが起きる可能性がある。

弥富ICのコロニーが消えた理由は不明で、呼び戻す方法も考えているが、決め手はないという。野澤さんは「サギが迷惑がられて追い出されないよう、知恵を出したい」と話している。〔共同〕

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