2019年8月25日(日)

軟禁の米牧師、独経由で帰国へ トルコ出国

2018/10/13 7:23
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【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ西部イズミルの裁判所は12日、テロ関連の罪に問われていたトルコ在住の米国人牧師アンドルー・ブランソン氏の釈放を認める判決を出した。国営アナトリア通信によると、自宅軟禁を解かれたブランソン氏は同日夜に航空機でトルコを離れドイツに向かった。独経由で米国へ帰国する見通しだ。

判決は3年と1カ月半の禁錮を命じるとともに、同氏の出国を巡る法的な制限を解くことも認めた。トルコでクーデター未遂事件が起きた2016年に逮捕されたブランソン氏は今年7月まで獄中で過ごし、自宅軟禁に移されていた。

トランプ米政権はブランソン氏の送還が実現しないことに不満を募らせ、8月に対トルコ経済制裁を発動した。リラが急落する「トルコショック」を招き、動揺は各国の金融市場に広がった。

トランプ大統領は12日「ブランソン牧師のことでとても頑張った。まもなく無事に帰国することを願っている」とツイッターに投稿した。

一方、トルコのエルドアン政権は釈放の是非は「司法判断」との立場を表向きは貫いてきた。大統領府の広報責任者は判決を受け、米国によるトルコの裁判所への圧力を「大いに遺憾だ」と批判する声明を出した。

米メディアによると、両国政府は釈放条件を巡る交渉を続けてきた。ブランソン氏はトランプ政権の支持基盤である福音派に属する。11月6日の米中間選挙を控え、両大統領の面目を保ちながら、事態を収拾するには今回がぎりぎりのタイミングだった。

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