伊方原発、住民ら即時抗告 運転可否巡る仮処分、大分
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを巡る仮処分で、住民側は12日、申し立てを却下した大分地裁決定を不服として、福岡高裁に即時抗告した。
9月28日の地裁決定は、争点だった阿蘇山の噴火について「破局的噴火が差し迫っているとは言えず、社会通念上、無視できるリスクだ」と指摘。原発は安全性に欠けないと判断した。
住民側は記者会見で「原発の安全性判断の基準を社会通念に求めた地裁決定は、許されない」と批判した。
3号機は、昨年12月に広島高裁が噴火リスクを根拠に運転差し止めを命じたが、今年9月25日、高裁の別の裁判長が取り消した。四国電は今月27日の再稼働を予定している。〔共同〕