鹿児島市の桜島港で7月、同市の桜島フェリーが岸壁に衝突し乗客が負傷した事故で、国土交通省九州運輸局は12日、海上運送法に基づき、安全対策を改善するよう同市船舶局に命じた。
運輸局によると、8月の特別監査で、船内に積んだ車両を固定する車止めを、安全管理規定に違反して着岸前に外していたことが判明。乗組員への指導を改めて行うよう求めた。
事故は7月28日午後に発生。鹿児島発桜島行きのフェリーが岸壁にぶつかり、乗客乗員計178人のうち乗客26人が打撲などの軽いけがをし、積んでいた車両2台が玉突き衝突した。〔共同〕