2018年11月14日(水)

医学部、複数大学が不正入試疑い 文科省調査

2018/10/12 12:51
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東京医科大の不正入試を受け、文部科学省が医学部医学科を置く全国81大学の入試状況を調査したところ、複数の大学で女子や浪人生を不利に扱っていた疑いがあることが12日、分かった。柴山昌彦文科相が閣議後の記者会見で明らかにした。各大学はこれまで、不正はないとしてきた。

記者会見する柴山文科相(12日午前、文科省)

記者会見する柴山文科相(12日午前、文科省)

文科省はさらに事実関係を詳しく調べ、10月中をめどに中間報告を公表する方針。大学側に不正の自主申告も促すとしている。

過去6年間の入試で男女別の合格率に顕著な差がみられた大学を中心に約30校への訪問調査を進めた。その結果、性別や浪人回数などで差をつけたり、特定の受験生を有利にしたりした疑いがある資料が確認されたという。

柴山文科相は合格者の不正な操作に該当するかどうかについて「現時点で強く疑われる」と述べた。募集要項で性別や浪人回数で差をつけることを明示した大学はなく、柴山氏は「(男女差などが出る)合理的な理由もうかがえない」と指摘。調査が継続中であることを理由に不正が疑われる大学名は明らかにしなかった。

同省は大学側に詳しい説明を求めるとともに、自主的な調査を要請。不正が見つかった場合は公表するよう求めた。過去の入試で不当な扱いを受けた受験生がいれば救済が求められることから、速やかな対応を促す。

同省は9月、過去6年の入試でいずれの年度も、男子の合格率が女子を上回っていたとする結果を公表。各年度で男子が優位だった大学の割合はそれぞれ6~7割だった。19大学は6年間全てで男子が優位だった。

一方で各大学は9月の調査に対し、女子らを不利にする得点操作などはないと回答していた。不正が疑われる大学が複数あることから、文科省は訪問調査の対象を全大学に拡大する。

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