富士通ゼネラルはインドで空調設備の設計・施工やメンテナンスを手掛けるABSエアコンエンジニアーズ(バンガロール市)に出資し子会社化する契約を結んだ。10月下旬に手続きを完了する予定。拡大を続けているインドの業務用空調機市場で事業基盤を強化する狙いだ。
富士通ゼネラルはABSの第三者割当増資を引き受けると同時に既存株主から株式の譲渡を受け、52%の出資比率を確保する。出資額は5億1000万ルピー(約8億7000万円)。
ABSは1996年の設立で約200人の従業員を抱え、2017年度の年間売上高は7億5200万ルピー(約12億8000万円)。オフィスや商業施設、病院、工場などの大型空調システムで実績をもつ。
富士通ゼネラルはインドの家庭用エアコン市場で高い競争力をもち、近年は中小規模のビル向け業務用エアコンも展開している。ABSの子会社化で大規模空調システムの分野でも事業を大幅に拡大する。