2018年10月17日(水)

近大マグロ3700匹死ぬ、また台風で 鹿児島の養殖場

関西
九州・沖縄
社会
2018/10/11 18:37
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近畿大学は11日、鹿児島県瀬戸内町で養殖している「近大マグロ」約7000匹のうち、半数を超える約3700匹が台風24号による高潮などの影響で死んだと発表した。ほとんどが出荷サイズに満たない稚魚で、被害総額は約2億円に上る。台風21号では和歌山県串本町の養殖場も被害を受けていた。

近大によると、被害にあったのは瀬戸内町の「奄美実験場」で養殖しているクロマグロなど。約40キロを超す出荷サイズが約800匹、出荷サイズに満たない稚魚が約2900匹死んだ。他に同実験場で養殖されていたクエ約5000匹が全滅した。

台風24号が上陸した9月29日、高潮や高波の影響で海水が濁り、直径約30メートルのいけすの中で飼われているマグロが網などに衝突したことが主な死因という。

9月初旬に関西地方に上陸した台風21号では、串本町の養殖場の一部で約600匹のマグロの成魚が死んだ。経済的な被害も1億円を超えた。近大は台風21号の被害を受け、いけすと海底の重りをつなぐロープを交換するなどの対策を施していたという。

近大は2002年に世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功。現在は串本町と瀬戸内町の2カ所で養殖し、東京や大阪の直営料理店に出荷している。

近大は「詳細な調査の結果次第では今後さらに被害が明らかになる可能性がある。奄美実験場では出荷サイズのマグロの半数が生き残っており、直営料理店の運営に影響が出ないように調整していく」とコメントした。

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