2018年10月16日(火)

ノーベル賞本庶氏、免疫研究への支援要望 文科相と面会

科学&新技術
2018/10/11 13:47
保存
共有
印刷
その他

2018年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学の本庶佑特別教授が11日、文部科学省を訪れ、柴山昌彦文科相と面会した。本庶氏は「(大学などの研究を支える)科学研究費補助金を少しずつでよいので増やしていただくことが国の科学技術にとって非常に重要だ」と要望。専門である免疫分野の研究についても、支援の拡大を訴えた。

柴山文科相に支援を求める本庶氏(11日、東京・霞が関)

日本の研究開発費は米国や欧州主要国に比べ伸びが鈍く、急拡大する中国も大きく下回る。資金不足を背景に大学などの研究力の低下を危惧する声は多い。本庶氏の要望に対し、柴山文科相は「とくに基礎研究と、それをどう応用につなげていくかについてしっかり支援したい」と応じた。

本庶氏は体を守る免疫の機能を利用してがんを治療する新しい薬の開発に道を開いた。免疫細胞の表面にあるたんぱく質が免疫の働きを抑制していることを突き止め、そのブレーキを外すことでがんを攻撃する薬を小野薬品工業などが実用化した。本庶氏は免疫分野の研究について「ようやくいろいろなことがわかりかけて、応用にもつながったところだ」と述べ、一段の進展に向けて国の支援の拡大を求めた。

本庶氏は平井卓也科学技術相とも面会し、大学と企業を橋渡しする機能の必要性や、若手研究者の育成などについて意見交換した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報