2018年10月18日(木)

「AIはマイクロソフトの中核」、アジア担当が語る

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BP速報
2018/10/11 15:00
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日経クロステック

米マイクロソフトでアジア地域を統括するラルフ・ハウプター アジア担当プレジデント兼コーポレートバイスプレジデントが日経 xTECHのインタビューに応じ、「人工知能(AI)は顧客企業のデジタル変革やマイクロソフトのサービスの進化に欠かせない。もはやマイクロソフトの事業の中核といえる存在になった」などと語った。米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)としのぎを削るクラウドサービス事業については「マイクロソフトは顧客企業と競合しないクラウドサービス事業者だ」と話し、特に法人向けで成長できるとの見通しを示した。

米マイクロソフトでアジア担当プレジデントを務めるラルフ・ハウプター コーポレートバイスプレジデント

米マイクロソフトでアジア担当プレジデントを務めるラルフ・ハウプター コーポレートバイスプレジデント

ハウプター氏はマイクロソフトのドイツ法人でバイスプレジデントを務めた後、中国地域の会長兼最高経営責任者(CEO)を担当。2016年7月にアジア地域を統括するプレジデントに就いた。日本市場については「デジタル技術の活用による企業文化の変革や、AIやデータ分析を使った働き方改革などに積極的な企業が多い。マイクロソフトにとって規模と成長率の両面で重要な市場だ」と話した。

特にAIによる顧客への貢献がマイクロソフトの強みになるとの見方を示した。「AI活用には二つの方向がある。一つはマイクロソフトの製品すべてをAIによって拡張していくこと、もう一つは顧客企業の製品やサービスをAIでより高度なものにしていくことだ。マイクロソフトはAIに大きな投資をしてきた。引き続きAIの技術開発や実装に力を入れ、顧客の新しい事業モデル創出を支援していく」と述べた。

日経 xTECHの調査では、国内企業のAI活用が試行段階にあり、全社的な展開や収益への貢献には至っていない傾向が表れた。こうした状況についてハウプター氏は「中国のスタートアップ企業が、マイクロソフトのコグニティブサービスを使ってリアルタイム翻訳サービスを構築した。1カ月ほど前に台湾の顧客に英語でプレゼンテーションしたときにこのサービスを使って見せたところ、言語の壁が一気になくなったように感じた」とエピソードを紹介し、「社会を変える高度なAIを顧客が入手できる時代がついに来た」と話した。企業のAI活用は音声認識や画像認識、チャットボットなどの分野で先行したが、最近は農業や漁業、金融業などの業務を変革するAIが生まれており、これからAIが企業の収益に貢献し始めると述べた。

クラウドサービス事業については、「顧客はマイクロソフトが法人向けを重視していると理解している」と成長に自信を見せた。AWSに関して「金融や小売りなどの企業は、なぜ競合企業を育てるために金を払わなければならないのかと感じている」と指摘。顧客企業と事業で競合しないことがマイクロソフトの強みだと述べた。さらに、パブリッククラウドとのハイブリッド構成に向けたソフトやサービスをそろえている点や、クラウドに安全に接続するエッジ機器のソフトを提供できる点で差異化できるとした。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 竹居智久)

[日経 xTECH 2018年10月10日掲載]

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