9月のビール系販売、3カ月連続減 相次ぐ災害響く

2018/10/11 12:15
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ビール大手4社の9月のビール系飲料の販売量が11日まとまった。新商品が好調なキリンビールが唯一、前年並みを確保した以外はマイナスとなった。市場全体では前年同月比7%減(プライベートブランド=PB=を除く)となったもようで、3カ月連続で前年割れとなった。ビール離れを背景とする市場の縮小傾向には歯止めがかかっていない。大型の台風や北海道地震といった自然災害も打撃となった。

ビール系飲料の販売は振るわない(都内のスーパー)

キリンは第三のビールが好調で、ビール系全体で前年並みだった。3月発売の新商品「本麒麟(きりん)」が6月に上方修正したばかりの年間販売目標790万ケース(1ケースは大瓶20本換算)の8割強まで伸びた。同社で過去10年で最もヒットした商品となった。イオンなど流通大手から製造を請け負っているPBも販売を押し上げている。

アサヒビールはビール系が4%減。主力の「スーパードライ」を中心とするビールで5%落とした。9月にリニューアルした第三のビール「クリアアサヒ プライムリッチ」は18%増やし、第三のビール全体では1%減少に抑えた。

サントリービールのビール系は1割減った。ビールでは主力の「ザ・プレミアム・モルツ」に営業を集中する戦略を進めており、「ザ・モルツ」を減らした。第三のビールでは2017年7月に「頂」を発売したことに伴う反動が出た。

サッポロビールはビール系で13%減った。主力ビール「黒ラベル」の販売が16%縮小した。黒ラベルの派生商品を前倒しで投入した影響があり、9月の販売を押し下げた格好だ。第三のビールも振るわなかった。

9月は販売のマイナスの要因が重なった。「月間の出荷日が昨年より1日少なかったうえ、各社の業務用の値上げや災害も響き、需要を押し下げた」(アサヒ)。PBを含めた市場全体でも5%減。ビール系飲料から缶チューハイなどに需要が移る動きも強く、ビール離れに歯止めがかからない。

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