アイドル自殺「パワハラ」 遺族、所属先を提訴へ

2018/10/11 8:48
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愛媛県が拠点のアイドルグループ「愛の葉Girls」メンバーとして活動し、3月に自殺した大本萌景さん(当時16)の遺族が、自殺は所属会社「Hプロジェクト」によるパワハラや過酷な労働環境で精神的に追い詰められたためとして、代表取締役らに計約9200万円の損害賠償を求める訴訟を松山地裁に起こすことが11日までに分かった。

遺族側の説明によると、愛の葉Girlsはアイドルとしての活動以外に農作業もして農業の魅力を発信するグループ。大本さんは中学生だった2015年にオーディションを受け、同社に所属した。

しかし、物販などのイベントが1回に平均10時間以上あり、早朝から深夜まで拘束されるなどの過重労働。十分に休みも与えられず、脱退を申し出るとスタッフから暴力的なメッセージを受けるなど、パワハラを複数回受けたと主張している。

遺族側はさらに、高校の進学費用を会社が貸し付ける約束だったが、今年3月、脱退の意向を持ち始めたことを知ったスタッフが貸し付けを撤回。その日の夜、代表取締役は対話アプリ「LINE」の通話で大本さんに謝るよう求め、大本さんは「1億円を支払え」とも言われたと友人に打ち明けていたと主張している。

大本さんは翌日、母親に対し代表取締役に会うことが「怖い」と発言。出席予定のイベントに現れず、自宅で自殺しているのを母親が発見した。

代表取締役は10日、取材に対し「1億円の件は話をしたことはない」と否定。長時間の拘束については「イベントは労働基準法に照らし、年齢に応じた出演時間を超えないようにしていたが、ミーティングなどで遅くなることもあった」と話した。6月に取材した際は、スタッフが高圧的なメッセージを送ったことは認めていた。

遺族は11日、東京都内で記者会見し、12日に提訴する。〔共同〕

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