米、サウジ当局の拘束計画を傍受か 記者殺害疑惑で

2018/10/11 7:21
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=中村亮】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は10日、サウジアラビア政府に批判的なサウジ人記者がトルコで殺害された疑いがあることに関連し、米情報機関が事前に同記者の拘束を計画するサウジ当局者の会話を傍受していたと報じた。トランプ政権はサウジ、トルコ両政府に徹底的な捜査を要請している。

殺害された疑いがあるのはサウジ人の著名記者ジャマル・カショギ氏。トルコの最大都市イスタンブールにあるサウジ総領事館を訪れた後に消息を絶った。サウジ政府は関与を否定するが、同政府による言論弾圧との見方がある。

同紙は複数の関係者の話として、サウジ当局者はカショギ氏をサウジに帰国させるよう促した上で拘束する計画を話していたという。米政府がカショギ氏にサウジ政府の標的になっていると伝えたかは不明だ。

トランプ米大統領は10日、サウジ政府の首脳と疑惑をめぐり協議したと明らかにした。ホワイトハウスで記者団に「とても悲しむべき状況だ。こんなことは起きてはいけない」と強調した。疑惑解明に向けてトランプ氏に支援を求めたカショギ氏の妻がホワイトハウスを訪れる可能性があるとも語った。

ただ、トランプ政権は現時点でサウジ政府を表立って非難していない。中東各国でテロ組織を支援しているとみるイランの抑止に向けてトランプ政権とサウジは協力関係にある。原油価格の上昇を受けてサウジに対応を要請するなど緊密な連携が目立ち、決定的な関係悪化は避けたいのが本音だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]