2019年3月26日(火)

技研製作所、NYの建設コンサルと提携 欧米市場開拓

2018/10/11 6:00
保存
共有
印刷
その他

建設関連機械の技研製作所が海外展開を加速する。11月に米ニューヨーク市に拠点を開設する。現地の建設・土木コンサルタント会社と提携し、老朽都市インフラの再整備やハリケーンなどの防災対策需要を開拓する。欧州の拠点も増強する。2021年8月期の海外売上高は18年8月期の約3倍の116億円に引き上げる目標を掲げた。

マンハッタンの地下鉄工事で採用されたくい圧入機(左の機械)

ニューヨーク市には子会社の技研アメリカの本部を開設する。まず5人体制でスタートし、段階的に増員する。フロリダ州オーランド市にある拠点も維持し、同社独自のくい圧入工法の北米市場での開拓を強化する。

本部開設に合わせて、ニューヨーク市に本社を置き建設や地盤工学分野でコンサルを手掛けるMRCE社と提携した。同社は約150人のエンジニアを抱える。同社の人材を本部に受け入れ、圧入工法に適したプロジェクトの調査や設計提案、営業を共同で展開する。

ニューヨーク市では開業から100年を超える地下鉄をはじめ、インフラの老朽化対策が大きな課題になっている。騒音や振動が少なく狭い場所でも工事ができる同社の圧入工法の強みが生かせるとみている。17~18年には、同市の地下鉄修復工事に圧入工法が初めて採用された例もある。

米トランプ政権がインフラ整備に巨額の投資を表明していることも後押しになっている。米国ではハリケーン被害が相次ぐなど、日本で実績のある防災分野でも需要開拓の余地は大きいとみる。

欧州ではオランダのアルメーレ市にある拠点を増強する。近くレンタル用圧入機のメンテナンス工場と事務所を拡張する。機械販売のショールーム機能も持たせる。ドイツ・ベルリン事務所も人員を増やす予定だ。

10日に発表した18年8月期決算では、売上高、営業利益とも3カ年の中期経営計画の目標を上回った。海外売上高は40億3600万円で約2倍に増えた。ただ全体の売上高に占める海外比率は約14%で目標の20%には届かなかった。

長期的に海外売上高比率7割を目指す。21年8月期までの新たな3カ年中計では海外企業との提携拡大などを掲げた。森部慎之助副社長は「パッケージ化による提案を強化することで圧入工法への理解を深めてもらい市場を広げる」と意気込む。(高知支局 高田哲生)

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報