鳥取でコナン、ゲゲゲ関連のリニューアル施設が活況

2018/10/11 4:00
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鳥取県で地元出身の漫画家にちなんだ施設・名所が7月に新装開業し、観光客を呼び込む成果を上げている。鳥取空港(鳥取市)では北栄町出身の青山剛昌氏原作の人気漫画「名探偵コナン」のオブジェコーナーが呼び物になった。妖怪像のライトアップを始めた境港市の水木しげるロードではテレビアニメ放映の追い風も吹く。県は地元ゆかりの人気漫画にあやかって鳥取観光の魅力を広くPRしたい考えだ。

安室透のオブジェ(左)目当てで訪問する観光客も多いという

新装開業した水木しげるロードは新作アニメのファンも訪れる(写真は新装開業イベント)

安室透のオブジェと記念撮影する家族連れ

「鳥取砂丘コナン空港」の愛称を持つ鳥取空港は7月28日に新装開業した。県が10億円余りを投じて国内線と国際線のターミナルを一体化する改修を実施し、コナン関連の展示も充実させた。スペース拡張で入居テナントも3店から7店に増え、コナングッズ店や県内有名店も新規出店した。

目玉は漫画に登場する喫茶ポアロの再現コーナーだ。人気キャラの安室透のオブジェは「常設は世界でここだけ」(県担当者)とあって、ファンが訪れるという。コーナー隣のコナングッズ店運営会社の山枡敬一専務は「コーナーを主目的に訪れる客も多く、8月の月間売り上げが当初予想の約3倍になるなど好調が続く」と話す。

空港内のコナン関連の展示を巡って謎解きをするラリーなどのイベントも集客を押し上げた。飛行機の搭乗客を除く一般来場者は、8月が前年同月比で約19倍となる9万7826人、9月も同17倍の6万2567人に上った。

9月25日、ポアロコーナーでは来場者が思い思いに記念撮影を楽しんでいた。東京から家族3人で山陰を訪れた男性会社員は長年のコナンファン。「コナンの展示を楽しむために、帰路は鳥取空港を選んだ」と話す。姉妹で訪れた県内在住の女性は「安室のオブジェの仕上がりがステキ」と熱心に撮影していた。

にぎわいで負けていないのが7月14日に新装開業した水木しげるロード。境港市出身で「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者、故・水木しげる氏の作品にちなんだ妖怪のブロンズ像が並ぶ観光名所だ。

境港市などが13億円を投じて歩道拡幅などの改装に取り組んだ。夜には177体ある妖怪像の大半をライトアップしたり、歩道に50種以上の妖怪の影絵を映し出したりする工夫を凝らした。住民有志も改装から8月末までの毎週土曜に夜市を開くなど集客策を展開した。

同市によると、入り込み客数は改装から9月22日までの間だけで100万人を突破。10月3日時点で1月からの合計が2017年の年間実績約204万人を超した。

フジテレビ系列でゲゲゲの鬼太郎の新作が4月から毎週日曜日に放送されていることが人気の大きな要因となっている。県が7月の1カ月間、番組スポンサーとして県の観光CMを放送したことも奏功した。県まんが王国官房の担当者は「著名な漫画家を生み出している鳥取ならではの魅力を打ち出し、他地域の町おこしとの差異化を図りたい」と話している。(鳥取支局長 山本公啓)

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