2018年10月18日(木)

ふるさと納税で市町またがり体験型返礼 埼玉県秩父市など

サービス・食品
南関東・静岡
2018/10/11 0:00
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秩父市や深谷市など埼玉県内の7市町が埼玉県と連携し、ふるさと納税をした人に複数市町を周遊、滞在する体験型返礼品の提供を始めた。廃校を使ったカフェでのバーベキューや農作業など地元ならではの体験を組み合わせ、第1弾として3コースを設けた。県によると、複数市町村にまたがる体験型返礼品は全国初だという。新たな観光資源を発掘し、ふるさと納税を活用した地域振興につなげる。

在来大豆の収穫などをコースに盛り込んだ(小川町)

県と市町村は3月、体験型返礼品による地域振興策を検討する会議を発足。県内63市町村のうち47市町村が参加し、体験コースの開発を進めてきた。東京都や神奈川県などに比べると、目立った観光スポットが少ないなか、今回の体験型返礼品を「わりと感動、埼玉」と名付けてPRする。

第1弾は「地元の何気ない日常が、他の地域の人には特別な体験になる」という発想で開設。(1)廃校を使ったカフェ(皆野町)でのバーベキューやゲストハウス宿泊(小鹿野町)など=寄付金額5万円以上(2)瑠璃光寺でヨガ体験(深谷市)やサツマイモの収穫(行田市)など=同1万5千円以上(3)在来大豆の収穫(小川町)と収穫した大豆を使ったしょうゆの仕込み(川島町)=同1万円以上――の3コース。

総務省が返礼品を寄付額の3割以下にすることを求めているなか、いずれも3割以下の内容とした。

寄付は各コースいずれかの自治体にすれば、返礼を受けられる。自治体によって寄付額にばらつきが生じる可能性があるが、地域振興につながるとみて足並みをそろえた。今回のコース設定をほかの自治体に参考にしてもらい、第1弾の寄付実績などを踏まえたうえで、コースを増やす方針。

埼玉県内の市町村の17年度のふるさと納税の受け入れ額は計22億5400万円。一方、ふるさと納税をした人の18年度分の同県内の市町村民税の控除額は計86億2200万円に上り、県外の自治体に寄付した人が多い。ただ、今回の取り組みはふるさと納税を増やすこと以上に、実際に来訪してもらい、地域での消費を増やすことにつなげる考えだ。

県地域政策課は「目立った観光資源がない自治体もあるが、特性を組み合わせることで少しでも長く滞在してもらえるようにしたい」としている。

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